集患が苦手な歯科医院が売上を伸ばすマーケ手法 LPO、広告など具体策を解説
技術や治療に自信があるものの、集客ノウハウがなく、患者が増えないことに悩んでいる歯科医院は多いです。また、これまでは順調に経営していたけれど、昨今の競争の激化に苦戦する歯科医院も増えています。
そこでこの記事では医院の経営者や集客の責任者に向けて、歯科医院特有の事情を踏まえた、集客の基本的な考え方や、オンラインを中心とした具体的な施策を紹介します。
歯科医院に患者が集まるかどうかは方法を知っているかどうかでほとんどが決まります。まずは歯科医院の集客が難しくなっている原因から確認していきましょう。
※ Web集客に 補助金を活用できることがあります。
歯科医院の現状と集客が難しくなっている理由
「歯医者はコンビニよりも多い」とは、以前から歯科医院の競争の激しさを表すときに、よく使われてきた表現です。
厚生労働省によると、2023年末時点の全国の歯科診療所の件数は66,818施設。一方、2025年5月時点の全国のコンビニの店舗数は55,829店であり、最新のデータでも、歯科医院の数の方が上回っています。
出典:コンビニエンスストア 統計データ|一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会
廃止数が増加傾向
| 年 | 開院数 | 廃止数 |
|---|---|---|
| 2007 | 2,109 | 1,604 |
| 2017 | 1,720 | 1,739 |
| 2023 | 1,454 | 2,037 |
歯科業界の競争の厳しさを表す数字に「廃止数の多さ」が挙げられます。
実は近年は新規開院数よりも廃止数の方が多い年が見られるようになっています。
2020年から数年はコロナ禍の影響も大きかったですが、歯科医師になっても開業せず、勤務医のキャリアを選ぶ医師が増えていることや、歯科医師の高齢化、人件費の増大、M&Aや事業承継による廃止・統合の増加なども、廃止数の増加の一因と言われています。
そして何より、都市部を中心に患者の獲得競争が激化していることも、他院と差別化できない医院が閉院に追い込まれている理由と言えそうです。
ニーズの多様化と特化医院の増加、治療の減少
また歯科治療のニーズは多様化しており、審美歯科(ホワイトニング・矯正)やインプラント、口腔ケアなど、特定の分野に特化した医院も増えています。患者は希望する治療内容から歯科を選ぶ傾向が強くなっており、従来型の歯科医院が選ばれにくくなっています。
さらに人口減少や患者の健康意識が高まっていることを受け、かつては歯科医院業務の中心だった虫歯などの治療が減少傾向にあります。
このような様々な要因が絡み合い、歯科医院の競争は激しさを増し、淘汰される医院も増えています。今まで通りのやり方では生き残るのが難しく、時代に合ったマーケティング戦略で集客を行う必要があります。
【7選】患者に選ばれるために。歯科医院集客のポイントと注意点
具体的な集客施策を紹介する前に、歯科医院の集客において前提となる考え方をお伝えします。
1. 自社の強みを明確にして、ターゲットを選定する
あらゆるビジネスと同様に、歯科医院においても自己分析とターゲットの明確化は不可欠です。
競合が多い現代の歯科業界では、「近いから」「予約が取れるから」といった、消極的な理由で歯科を選んでくれる患者は減っています。「自院にはどんな強みがあり、どんな患者さんに対して、どんな価値を提供できるのか」を明確に打ち出していくことが求められています。
先述のように患者のニーズは多様化している中で、幅広いニーズに漠然と対応していては、埋もれてしまいます。例えば「子どもの予防歯科に強い」「インプラント専門」など、「誰のための医院なのか」を明確にすることは、一見、顧客層を減らしてしまうように感じられますが、より患者にもわかりやすく、選ばれる理由になります。
▼歯科医院の強みを見つける視点
| 視点 | 具体例 |
|---|---|
| 専門性 | インプラント、小児歯科、矯正歯科 など |
| 設備 | CT、マイクロスコープ、デジタルレントゲン、 滅菌システム など |
| 立地 | 駅近、無料駐車場、階段なし など |
| 治療方針 | 痛みが少ない、予防重視、 短期集中治療 など |
| 対応 | 丁寧な初診カウンセリング、 外国人への対応 など |
| 雰囲気 | 女性院長、落ち着いた空間 など |
2. 患者が歯科医院を選ぶ基準を理解する
集客に際しては、患者がどんな基準で歯科医院を選ぶのか、その傾向を理解しておきます。

これらはあくまで一例です。ニーズの多様化により、選定基準も患者によって様々です。
3. 患者を受け入れる体制を整える
言うまでもなく1日に診察できる患者の数には上限があります。自院のキャパシティを超えて集客してしまっては、既存患者、新規患者ともに満足度は下がります。
集客を行う前に、どれくらいまで患者を増やすのかを決め、また、患者を受け入れる体制を予め整えることが大切です。
4. リピーター、継続受診を増やす対策を強化する
初診患者の集客だけでなく、来院してくれた患者の継続受診、リピート対策も不可欠です。患者が「また通いたい」と感じる体験を提供することで、LTV(顧客生涯価値:患者が医院にもたらす利益の総額)向上や、紹介の増加につながります。
患者体験の質を上げるためには
- 初診時に丁寧なカウンセリングと分かりやすい説明を時間をかけて行う
- 治療中は患者の表情を見ながら配慮の声掛けを行う
- 待ち時間をできるだけ短くできるよう工夫する
- 明るく、リラックスできる空間づくりに努める
など、技術力に上乗せされるホスピタリティも重要です。
また「患者が来なくなった」という状況になる前に、継続受診を促すための施策(定期検診の案内はがき、ニュースレター、キッズイベント、無料相談会など)も必要です。
5. 自費診療を強化する
歯科医院の経営を安定させるためには、保険診療だけでなく自費診療(保険外診療)の強化も重要です。
診療報酬が決まっている保険診療だけでは、どうしても収益を伸ばすのに限界がありますし、売上が安定しません。
治療単価を自由に設定できる自費診療を強化することは医院の収益性の向上に直結しますし、「見た目をきれいにしたい」「できるだけ回数を減らせる治療をしてほしい」といった、患者それぞれのニーズにも応えることができます。
スタッフ全員で自費診療の重要性を共有し、患者のニーズに最適な提案ができるように準備しましょう。もちろん、無理な勧誘は患者の信頼を損ねてしまいます。
6. 効果測定と継続的な改善を行う(PDCAサイクル)
以下で紹介する具体的な集客施策を成功させるためには、やりっ放しではなく、効果を測定して、継続的に改善することが大切です。

PDCAを繰り返すことで、施策の精度が高まり、コスト・労力の削減や、患者の満足度向上にもつながります。数字や患者の声をもとに、小さな工夫と改善を積み重ねましょう。
7. 医療広告のガイドラインを遵守する
歯科医院が集客や情報発信を行う際には、医療広告ガイドライン(医療法)の遵守は必須です。
- 事実に基づいた表現のみ使用する
「地域ナンバー1」「痛くない」などの断定的な表現は禁止 - 体験談や口コミはホームページや広告へ掲載しない
個人の感想であり、すべての患者に当てはまるわけではない - 広告可能事項の範囲を守る
診療科目、診療時間、所在地など、広告できる内容は決まっている
行政指導や罰則を受けないことは大前提として、正確で正直な情報の提供を徹底することが、患者の安心と信頼の獲得につながります。
(参考)関連業界の集客記事
※ Web集客に 補助金を活用できることがあります。
【6選】歯科医院の初診患者を増やす具体的な方法例
これまで多様な業種・業界の企業さまの集客を支援してきた弊社がおすすめする、歯科医院の事情を考慮したWebマーケティング手法をお伝えします。
基本的な内容ではありますが、確実な成果が期待できるものを厳選して紹介します。
| 施策 | 即効性 | コスト | 工数 | 売上 インパクト | 総合 おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| MEO対策 | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ | ★★★★★ |
| SEO対策 | △ | △ | △ | ◎ | ★★★☆☆ |
| 検索広告 (Google広告) | ◎ | △ | △ | ◎ | ★★★☆☆ |
| LPO (LP最適化) | ◯ | ◯ | △ | ◎ | ★★★★☆ |
| LINE公式 アカウント | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ★★★★☆ |
| EFO | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ★★★★★ |
1. MEO対策(Googleビジネスプロフィール)

| 施策 | 即効性 | コスト | 工数 | 売上 インパクト | 総合 おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| MEO対策 | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ | ★★★★★ |
MEO対策(Map Engine Optimization/マップエンジン最適化)とは、Google検索やGoogleマップなどで「地域名 歯科」などで検索した際に、自院の情報が上位に表示されるよう最適化する施策です。
具体的には「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)」に登録して、自院の情報や口コミを充実させることで、地域で歯科医院を探すユーザーに見つけてもらいやすくします。
スマートフォンやPCで「地域名 歯科」「近くの歯医者」のように検索する患者が増えている今、MEO対策は歯科医院の初診患者獲得には欠かせない集客方法となっています。
【具体例・メリット】
- 医院名・住所・電話番号・診察時間・診察科目などを詳細に登録する
→上位表示されれば、新規患者の来院数や信頼が大幅に向上する - 外観や院内、スタッフの写真を掲載し、医院の雰囲気を伝える
→患者に安心感を与えられる - Googleビジネスプロフィールの投稿機能で医院からのお知らせなどを定期的に発信する
→各種SNSを使っていない患者に見つけてもらいやすい - 来院者に口コミ投稿を依頼する、口コミへ返信する
→口コミがユーザーの参考になる、誠実さを伝えられる - SEOよりも短期間で効果が出やすい
- 費用対効果が高い(広告費がかからない)
【デメリット・注意点】
- 最新情報への更新や口コミ対応など、運用には手間がかかる
- 悪い口コミも公開される
- 昨今のローカルビジネスはMEO対策を行うことが前提となっており、競争が激しくなっている
関連記事:小規模でも勝てる!MEOを始めるメリットと自分でできる7つの対策
2. SEO対策

| 施策 | 即効性 | コスト | 工数 | 売上 インパクト | 総合 おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| SEO対策 | △ | △ | △ | ◎ | ★★★☆☆ |
SEO対策(検索エンジン最適化)は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「地域名 歯科」「奥歯 歯茎 腫れ」などのキーワードで検索された際に、自院のホームページや集客ページが検索結果の上位に表示されるように最適化する施策です。
MEO対策がGoogleマップやGoogle検索結果ページの上位に表示される「場所」の項目内での上位表示を狙うのに対して、SEO対策は通常の検索結果ページでの上位獲得を目指します。
約6〜7割の新規患者が、ネット検索で歯科医院を探していると言われている現在、SEO対策も患者獲得に欠かせない集客方法です。
ただし医療という分野は患者の健康や幸福といった、人生に直接関わるもの(YMYLジャンル)であり、SEOの難易度は高いとされています。SEOで成果を出すためには、より一層、歯科医院としての権威を示し、専門性の高い、実践に裏打ちされた情報提供が求められます。
【具体例・メリット】
- 広告費をかけずに安定的な見込み客を集客できる、ポータルサイトなどへの依存を減らせる
- 「〇〇市 歯科」「奥歯 腫れ」など、地域名や症状に合わせたキーワードで専用ページや記事を作成する
→検索上位に表示されれば、地域で歯科医院を探している新規患者の来院数が大幅に増える - 治療内容ごとにページを作成(インプラント・矯正・小児歯科など)して、情報を充実させる
→特定の治療を求める(来院可能性が高い)患者からのアクセスが増える - 「診察案内」というカテゴリーの中に「一般歯科」「小児歯科」「矯正歯科」などの診察メニューページを作る
→ユーザーはもちろん、ロボット(検索エンジン)にもわかりやすいサイトになる - 内部リンクやお問い合わせページへの導線を工夫し、サイト内回遊を促す
→患者に納得してから予約、問い合わせてもらえる、Googleからの評価も高まりやすくなる
【デメリット・注意点】
- 効果が出るまでに数ヶ月~半年程度かかることもあり、即効性はない
- キーワード選定、コンテンツ作成、サイト構造の最適化など、専門的な知識が必要で手間もかかる
- Googleのアルゴリズム変更や競合他院の動向によって順位が変動する
- 医療は人の健康にかかわるものであり、SEOでは情報発信者の専門性・権威性などがより重視される
関連記事:【最新】今もSEO対策が重要な理由とメリット・デメリット
3. 検索広告(リスティング広告|Google広告)

| 施策 | 即効性 | コスト | 工数 | 売上 インパクト | 総合 おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 検索広告(Google広告) | ◎ | △ | △ | ◎ | ★★★☆☆ |
検索広告(リスティング広告)は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「◯◯駅 歯医者」「矯正歯科 〇〇市」などのキーワードで検索した際に、検索結果ページの上部や下部に表示できる有料広告です。
実際に検索を行った「今すぐ歯科医院を探している」患者にピンポイントでアプローチでき、またSEOと異なり即効性が期待できます。
検索広告はクリックごとに費用が発生します。
ただし、歯科医院のリスティング広告の利用は、医療広告のガイドラインへの配慮が必要であり、また、クリック単価も高くなる傾向にあることから、他業種より費用対効果は低いと言えます。
【具体例・メリット】
- 「〇〇市 歯医者」「〇〇駅 インプラント」など、地域名や治療内容ごとのキーワード出稿する
→ 今すぐ治療を希望する新規患者の来院が期待できる - 広告タイトルや説明文に「地域名」「診療内容」「特徴(痛みの少ない治療・土日診療など)」を明記する
→ 広告の表示回数やクリック率が高まる - 広告の配信を医院の商圏エリア(例:半径3km以内)に絞り込む
→ 無駄な広告費を抑えつつ、来院可能性の高い患者だけに効率よくアプローチできる - 除外キーワード(「保険のみ」など)を設定し、狙わない層への無駄な表示を防ぐ
→ 費用対効果の向上につながる
【デメリット・注意点】
- 医療広告ガイドラインにより、広告内容や表現に厳しい制限がある。広告運用に法的な知識や経験が求められる
- 広告を止めると集客効果が止まるため、MEO、SEOなどとの併用が必須
- 特に競合が多い都市部ではクリック単価が高くなる傾向にある
関連記事:初心者でもわかる「Google広告とは?」仕組みやメリットを解説
関連記事:初心者向け リスティング広告とは?今すぐ始めたくなるメリット・やり方を解説
関連記事:リスティング広告はいくらから出せる?予算の決め方・広告費をムダにしない基本的な考え方
4. LPO(LP最適化)

| 施策 | 即効性 | コスト | 工数 | 売上 インパクト | 総合 おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| LPO (LP最適化) | ◯ | ◯ | △ | ◎ | ★★★★☆ |
LPO(ランディングページ最適化)とは、Web広告や検索結果から訪れたユーザーが最初に見る「ランディングページ(LP)」を、患者の問い合わせや予約につながりやすい形に改善する施策です。
他業種の場合、LPは特定のサービスの紹介に特化したページなどを別途作成することが多いですが、歯科医院は、自院のホームページがLPの役割を果たすことがほとんどです。
つまり歯科医院のLPOは、ホームページの内容を改善し、問い合わせや予約につながりやすくする施策を指します。
LPOは比較的コストをかけずに対応でき、なおかつ売上インパクトも高めの施策です。定期的に改善を重ねることで、成約率の改善が期待できます。
【具体例・メリット】
- ファーストビューで「地域密着」「最新設備導入」など医院の強みをビジュアルで打ち出す
→ 安心感や信頼感が高まり、離脱を防げる - 「診療内容」「料金」「スタッフ紹介」「患者の声」「アクセス方法」など、患者が知りたい情報を分かりやすく整理する
→ 必要な情報がすぐに見つかり、予約につながりやすい。SEO対策にもなる - お問い合わせフォームや電話番号、LINE予約ボタンをページの目立つ位置に配置する
→ 迷わずアクションでき、コンバージョン率(問い合わせ・予約率)が向上する - スマートフォンやタブレットでも見やすいデザインに最適化する
- A/Bテストを行い定期的に改善する
【デメリット・注意点】
- 大規模なホームページの改修には専門性や手間、コストがかかる
- LPを別途作成する場合、ホームページとの整合性を取ることや、医療広告ガイドラインへの対応など手間がかかる
関連記事:【わかりやすく】LPOとは?その重要性と効果が出る改善例
5. LINE公式アカウント

出典:LINE公式アカウント|LINEヤフー for Business
| 施策 | 即効性 | コスト | 工数 | 売上 インパクト | 総合 おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| LINE公式 アカウント | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ★★★★☆ |
LINE公式アカウントは、患者が日常的に利用するLINEを通じて、予約受付・情報配信・個別相談などができるビジネス向けアカウントです。
国内におけるLINEの普及率は9割を超えており、医院と患者の距離を縮め、新規患者の獲得やリピーターの来院促進に役立ちます。
出典:令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
【具体例・メリット】
- 24時間、LINEから予約受付・変更・キャンセルに対応する
→ 患者と医院の双方で電話対応の手間が減り、忙しい患者でも気軽に予約できる - 予約前日や定期健診時期にリマインドメッセージを自動配信する
→ 無断キャンセルや予約忘れを防げる - キャンペーン・自費診療のお知らせ、休診日や診療時間変更などの情報を一斉配信する
- LINEで個別相談や問い合わせを受け付ける
→ 患者の不安や疑問を気軽に解消でき、医院への信頼感が高まる - チラシや院内ポスター、ホームページ、SNSでLINE登録を促す
【デメリット・注意点】
- 登録者を増やすためのアイデアが必要
- 配信内容や頻度によってはブロックされるリスクがある
- 定期的な情報発信、顧客対応には一定の手間がかかる
関連記事:LINE公式アカウントでできることは?活用方法やメリット、無料/有料プランについて解説
6. EFO

| 施策 | 即効性 | コスト | 工数 | 売上 インパクト | 総合 おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| EFO | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ★★★★★ |
EFO(Entry Form Optimization/エントリーフォーム最適化)は、ホームページの予約・問い合わせフォームを改善し、フォーム離脱を減らして患者の獲得率(コンバージョン率)を高める施策です。
オンライン集客では、せっかくホームページやフォームまで来た患者が、入力の途中で離脱してしまうケースも多く、EFOは少ないコストと労力で、大きな集客効率アップが期待できる「コスパの良い」施策と言えます。
【具体例・メリット】
- 比較的小さなコスト(金銭 / 工数)で即効性が期待できる
- 入力項目を最低限に絞る(名前・電話番号・希望日時のみ必須にする など)
→ 入力の手間が減り、途中離脱が大幅に減る - 入力エラーがあった場合はリアルタイムで分かりやすくエラーメッセージを表示する
→ エラーによる離脱やストレスを防ぎ、予約完了率が向上する - スマホでも見やすく、ボタンや入力欄を大きく配置するなど、モバイル最適化を行う
→ スマホユーザーの利便性が上がる - フォームの離脱率やエラー発生率を定期的に分析し、継続的に改善する
【デメリット・注意点】
- 専用ツールを導入するには手間やコストがかかる
- EFOだけで劇的な成果が出ないこともあり、他の施策と組み合わせて行う必要がある
関連記事:【26個列挙】EFO対策とは?今すぐ取り組めるフォーム最適化策やツールを紹介
マーケティングファネル例
顧客や消費者が商品・サービスを初めて知り、実際に購入に至るまでの流れを段階的に分類するフレームワーク「マーケティングファネル」に、上記の歯科医院のオンライン集客方法を当てはめてみましょう。
以下は一例ではありますが、それぞれの段階で最適な対策を打つことで、より高い効果が期待できます(画像をクリックすると拡大できます)。

関連記事:マーケティングファネルとは|もう古い?新しいフレームワークや施策事例を紹介
その他のWebマーケティング・集客手法のヒント
先に紹介した集客方法以外で、効果が期待できそうな施策を簡単に紹介します。
- お役立ちコンテンツの作成(コンテンツマーケティング)
歯の治療に関する役立つ情報を発信し、検索流入や信頼の獲得、ブランディング、専門性を高める - ポータルサイトの活用
大手医療ポータルサイトに医院情報を掲載し、検索上位表示や新規患者の獲得を目指す - SNS(YouTubeを含む)での情報発信
医院の雰囲気や診療内容、キャンペーン情報などをリアルタイムで発信し、認知拡大や親近感を醸成する - メールマーケティング・ニュースレター
情報提供や定期検診の案内をメールで行い、リピーターや紹介の増加を目指す - チャットボットの設置
24時間自動対応の問い合わせ、予約受付で、利便性を高める、スタッフの負担を軽減する
歯科医院の集客におけるオフライン施策

ローカルビジネスである歯科医院の集客では、オンライン施策と同じくらいオフライン施策も重要です。オフラインで患者と直接接点を持つことで、安心感や信頼性を高められます。
オンライン施策と組み合わせ、幅広い層へアプローチして、安定した初診患者の獲得を目指しましょう。
- チラシ・ポスティング
医院の存在や特徴を広く周知する - 看板・外観サイン
通行人、公共交通機関を利用する人の目に止まりやすく、認知度を上げる - 地域情報誌、フリーペーパーへの広告掲載
子育て世代やファミリー層を中心に訴求する - 学校などの歯科検診・講演
子どもや保護者へ認知してもらう - 口コミ・紹介カード
既存患者からの紹介を促進し、信頼できる新規患者を獲得する
まとめ
この記事ではニーズが多様化し、競争が激化している歯科医院における、効率の良いマーケティング・集客方法を、具体的に紹介しました。
歯科医院の集客をする上での、基本的な考え方は以下のとおりです。
- 自社の強みを明確にし、ターゲットを選定する
- 患者が歯科医院を選ぶ基準を理解する
- 患者を受け入れる体制を整える
- リピーターや継続受診、自費診療を増やす対策も行う
- 医療広告のガイドラインを遵守する
また、効果が期待できる6種のマーケティング施策を紹介しました。
| 施策 | 即効性 | コスト | 工数 | 売上 インパクト | 総合 おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|---|
| MEO対策 | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ | ★★★★★ |
| SEO対策 | △ | △ | △ | ◎ | ★★★☆☆ |
| 検索広告 (Google広告) | ◎ | △ | △ | ◎ | ★★★☆☆ |
| LPO (LP最適化) | ◯ | ◯ | △ | ◎ | ★★★★☆ |
| LINE公式 アカウント | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ★★★★☆ |
| EFO | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ | ★★★★★ |
自社の課題や予算、工数、必要な強化ポイント(リーチ、ホームページへの誘導、予約増対策 など)によって、適切な施策を行うことがポイントです。
競争の激化、ニーズの多様化、虫歯治療の減少など、歯科医院の経営は以前にも増して難しい時代へと入っています。医療業界特有の広告ガイドラインを遵守することを前提に、オンラインとオフラインの施策をバランスよく行い、安定した新規患者の獲得、再診率の増加を目指しましょう。
弊社では「IT人材や部署を持つほどではない」とお悩みの事業者さまへ、SEO対策やWeb広告の運用など集客のサポートを行っています。小さなお悩みでも無料でご相談をお受けしております。少しでも興味をお持ちの方は、お気軽にご連絡ください。
※ Web集客に 補助金を活用できることがあります。