LINE公式アカウントでできることは?活用方法やメリット、無料/有料プランについて解説
「もっとお客さんとの接点を増やしたい」「SNSやメルマガでは反応が良くない……」そんな悩みを抱える中小企業や事業主にとって、新たな集客の選択肢になるのが「LINE公式アカウント」です。
国内ユーザー数は9,800万人超。「生活インフラ」とまで言えるLINEを使えば、クーポン配信やキャンペーン、1対1のチャット対応まで、見込み客とのつながりを効率よく深められます。
この記事では、LINE公式アカウントで「何ができるのか?」を具体的にお伝えし、集客や販促、顧客対応に有効活用する方法をまとめています。
無料で始める方法や運用のコツまで網羅しています。導入・活用を検討する際、少しでも参考になれば幸いです。
LINE公式アカウントとは
LINE公式アカウントは、企業や店舗などが、メッセージアプリの「LINE」に専用のアカウントを作り、ユーザー(顧客)と直接つながれるマーケティング、コミュニケーションツールです。
日本国内では利用率が90%を超えるLINEならではの「手軽さ」と「高い到達率」が魅力で、新規集客からリピート・ファン化まで一貫して活用できます。
国内9,800万人、9割以上が利用する社会インフラ

出典:LINEヤフー 媒体資料
2025年3月末時点でLINEの日本国内における月間アクティブユーザー数は9,800万人以上に達しており、もはや日本のSNSの中では圧倒的な利用者数を誇る「社会インフラ」と言えます。
総務省の調査によればLINEは「90%以上の国民が利用しているSNS」とされています。幅広い年齢層に利用されているのが特徴で、10〜60代で90%を超過、70代でも71%が利用しています。
参照:総務省|報道資料|「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の公表
ビジネス目的で開設するLINE公式アカウント
ほとんどのLINEユーザーは家族や友人との日常的なコミュニケーションのためにアカウントを作成しています。
一方のLINE公式アカウントは企業や店舗、ブランド、個人事業主などがビジネス目的で開設するアカウントです。LINE公式アカウントと個人アカウントでは、「誰のため・何のために使うか」が大きく異なります。
LINE公式アカウントでできること(導入するメリット)
LINE公式アカウントの主要な機能と導入して得られるメリット・効果を紹介します。
多様なメッセージ配信

出典:【公式】メッセージ配信の特長や種類、効果的なメッセージとは|LINEヤフー for business
LINEの本分は他者にメッセージを届けることです。LINE公式アカウントには多様なメッセージ配信機能があり、集客・販促・リピート促進など、企業やお店の目的に応じて使い分けることができます。
LINEはメールマガジンや紙媒体と比べ、圧倒的に開封率が高いこともメリットです。受け取ってすぐに2割のユーザーが開封、その日のうちに8割が開封するという公式のアンケート結果があります。

出典:【公式】メッセージ配信の特長や種類、効果的なメッセージとは|LINEヤフー for business
LINE公式アカウントで使える、主な配信機能は以下のとおりです。
一斉配信
すべての「友だち」(登録ユーザー)に同じメッセージを送れる機能。新商品・サービスの案内、キャンペーン情報など、全員に知ってほしい最新情報の発信に向いています。
セグメント配信
年齢・性別・地域・過去の行動(クーポン利用履歴など)など、条件を選んで配信できます。
狙った層へ絞って配信することで、ユーザーの行動を喚起しやすくなるのはもちろんのこと、無駄な配信を減らしてブロック率や配信コストを減らせます。
ステップ配信
「友だち登録直後」「3日後」「1週間ごと」など、任意のタイミングで自動でメッセージを送ります。
例えば、新規登録者に限定クーポン、その後商品の説明、メリット、製品・サービス購入後のお礼など、自動で顧客をフォローアップでき、関係性を築けます。
訴求力の高い集客・販促機能
顧客の行動したい気持ちを引き出す集客・販促支援機能が多数備わっています。これらを有効活用することでリピーター獲得や売上アップにつながります。
クーポン機能

出典:LINE公式アカウント「クーポン」の効果的な使い方とは?|LINEヤフー for business
「割引クーポン」や「特典クーポン」を簡単に発行し、配信できます。初回限定◯◯円オフ、誕生日クーポンなど。友だち追加の促進にも効果的です。
抽選(キャンペーン)機能

出典:LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) クーポンの種類と抽選マニュアル|LINEヤフー for Business
抽選機能(ガチャ・スピードくじ)」を使い、販促キャンペーンを行えます(特定商品の購入でガチャに参加できる、SNSでシェアして抽選参加 など)。
ゲーム感覚の体験によって、顧客の参加意欲やリピーター化が期待できます。
ショップカード(デジタルポイントカード)

出典:【公式】ショップカードとは?|徹底解説!活用メリットや効果的な設定方法を解説|LINEヤフー for business
来店ごと・購入ごとにLINE上でポイントを貯められる機能です。「◯回来店でドリンク1杯無料」「◯◯ポイントで限定グッズ進呈」などの販促は、一度は見たことがあるかと思います。
ユーザーはポイントカードを持ち運ぶ手間がなく、使い慣れたLINE上で管理できる利便性があります
リッチメニュー・トーク画面から予約・問い合わせフォームへ誘導

出典:【公式】リッチメニューとは?|徹底解説!運用のコツや活用事例を紹介|LINEヤフー for business
ユーザーはLINEのリッチメニュー(下部に固定表示されるメニュー)やトーク画面から、予約申込や問い合わせが簡単にできます。先に紹介した機能と組み合わせれば、例えば「リッチメニューから予約→クーポン発行→来店→ポイント付与」といった流れをLINEだけで完結させられます。
顧客とのコミュニケーションを効率的に行う機能
顧客からの問い合わせ、やりとりを、労力を少なくスムーズに行うための便利な機能が充実しています。忙しい中小企業でも工数削減・業務負担を減らしつつ、ユーザーの満足度のアップが期待できます。
LINEチャット機能(旧LINE@の1:1トーク)

出典:【公式】LINE公式アカウントのLINEチャット|機能や活用ポイントを紹介|LINEヤフー for business
顧客とLINEのトーク画面で、1対1の個別チャットで対応できます。文字だけでなく写真や動画、スタンプも送信でき、顧客の問い合わせのハードルを下げ、「気軽に聞ける・相談できる窓口」になります。
自動応答メッセージ(自動返信)

出典:【公式】自動応答が可能に!「応答メッセージ」と「AI応答メッセージ」とは|LINEヤフー for business
「営業時間の案内」「よくある質問への即時回答」「受付完了メッセージ」など、「友だち」から受け取ったメッセージに含まれるキーワードに応じて、返信する内容を事前に設定しておける機能です。
メンバーシップ機能

出典:LINE公式アカウント (LINE Official Account Manager) メンバーシップマニュアル|LINEヤフー for Business
月額課金制の会員機能(サブスク)を簡単に作成でき、メンバー限定でメッセージを配信したり、コンテンツ・特典を提供したりできます。
また月謝や会費の集金機能として活用することで、重要かつ面倒な業務を効率化できます。
効果を高める分析・マーケティング機能
メッセージ配信や販促だけでなく、配信効果を見える化して、データに基づく改善サイクルを簡単に行える分析・マーケティング機能が備わっています。
分析機能(インサイト)
友だち追加数、ブロック数、メッセージ配信数・開封数・リンククリック率など、多様なデータを管理画面でいつでも確認できます。
リサーチ(アンケート)機能
ユーザーにアンケートを送り、要望や満足度などを簡単に調査できる機能です。リアルな顧客ニーズを直接集められ、施策や商品・サービス開発に役立ちます。
友だち追加広告

出典:LINE広告の友だち追加 予算の立て方から効果的な運用方法を解説|LINEヤフー for business
LINEアプリ内に友だち追加を促す広告を掲載でき、新規顧客(友だち)を効率よく増やせます。年齢・性別・地域・興味関心などで絞り込みでき、狙った層だけを集められます。
LINE公式アカウントの料金プラン(無料と有料の違い)
LINE公式アカウントの料金はメッセージの配信数によって決まります。
無料で始められる「コミュニケーションプラン」と、メッセージを多く配信できる有料プラン「ライトプラン」「スタンダードプラン」の3種類があります。
| プラン名 | 月額料金 | 無料 メッセージ 配信数 | 追加配信 料金 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション プラン | 0円 | 200通 | ー |
| ライトプラン | 5,500円 | 5,000通 | ー |
| スタンダード プラン | 16,500円 | 30,000通 | 3円/通 |
メッセージの配信数にはLINEチャットの送受信、応答メッセージ、あいさつメッセージなどは含みません。
また、1対1の「LINEチャット」向けの以下のオプションを付けることもできます。
| 項目 | LINEチャット 基本機能 (0円で利用可) | チャットPro オプション |
|---|---|---|
| 料金 | 0円 | 3,300円 |
| 履歴保存 期間 | 6ヶ月 | 5年間 |
| 履歴の ダウンロード | ー | ◯ |
| タグ作成 | 最大5個 | 最大300個 |
| チャットルーム ごとのタグ追加 | 1個 | 30個 |
| チャットルーム ごとのノート追加 | 1個 | 1,000個 |
| カスタムフィルター | ー | ◯ |
無料プラン(コミュニケーションプラン)でどこまでできる?
先述のとおりLINE公式アカウントの料金はメッセージの配信数によって決まり、プランによって利用できる機能に差はありません。
つまり無料のコミュニケーションプランでも、先に説明したすべての機能が利用できます。
月に200通までしかメッセージを配信できないため、あくまで「お試し」的な利用にとどまりますが、工夫次第では、無料でもある程度まで活用できます。
【無料プランで使い続けるテクニック】
- 個別チャット(LINEチャット)で対応する
一斉配信ではなく個別のLINEチャットを利用する - リッチメニューへ情報を集約する
告知、キャンペーン情報、予約案内、クーポンなどはリッチメニューにまとめて掲載する - 自動応答・あいさつメッセージ活用する
通常配信ではなく、ユーザーが話しかけた時だけ自動で応答・案内を送る - 必要な人だけに配信する
「セグメント配信」で、最低限の通数で最大効果を狙う - 誕生日・記念日などの配信に絞る
「特別なタイミング」だけを狙う - 「拡張ツール」と連携する
プロラインフリー、L Messageなどのツールを活用して、無料の範囲で最大限活用する
有料プラン(ライト・スタンダード)への切り替えタイミング
無料から有料プランに切り替える判断基準は、200通/月以上配信したいかどうかです。
プランの切り替わるタイミングについては、アップグレードする場合(コミュニケーション→ライト・スタンダード)は、料金や通数は当月から適用されます(できるだけ月初に手続きした方がお得です)。
一方、ダウングレードする場合(ライト・スタンダード→コミュニケーション)は、次月から適用されます。
未認証アカウントと認証済アカウントの違い

出典:LINE公式アカウントの「認証済アカウント」とは?|LINEヤフー for Business
LINE公式アカウントには、「未認証アカウント」と「認証済アカウント」があります。
審査に通過して「認証済アカウント」になると上記画像のような「バッジ」が付き、使用できる機能が増えます。先に説明した各種機能の中には、認証アカウントでないと利用できないものも多いです。
【認証済みアカウントの主なメリット(利用できるようになる機能)】
- 青色のバッジがつく
- 友だち検索の結果に表示
- 友だち追加広告
- アカウント情報/クーポンの掲載
- メンバーシップ など
LINE公式アカウントのよくある失敗事例と運用ポイント
以下ではLINE公式アカウントを作ってみたものの、なかなか集客につながらない人が陥りがちな失敗と、改善・運用ポイントを紹介します。
| 失敗例 | 改善・運用ポイント |
|---|---|
| 一斉配信ばかりで 「迷惑アカウント」になる | ・頻度・タイミングを事前に計画し、重要な情報だけ配信する ・セグメント配信やステップ配信を活用する |
| キャンペーン発信だけの 「宣伝アカウント」になる | ・お役立ち情報や日常の小ネタ、スタッフ紹介など 役立つ情報源として信頼を得る ・ユーザーが価値を感じる特典を用意する |
| 友だちが増えても ほったらかしにしてしまう | ・友だち追加後は「ウェルカムメッセージ」「自己紹介」 「クーポン発行」など初回導線を用意し、関係構築を始める ・友だち獲得後の育成まで含めて初期に設計しておく |
| 返信・問い合わせ対応が遅い | ・自動応答、業務時間外用のテンプレートを設定し、 「すぐ返事がもらえる」印象づくり&対応漏れを防ぐ |
| 配信しても反応が少ない | ・リッチメニューやVOOM(タイムライン)も活用し、 常に必要な情報の入口をつくる |
| 配信内容や成果の分析・改善 をしていない | ・管理画面の分析機能(インサイト)やアンケート機能 を活用して効果を定期的にチェック |
| 分析方法がわからない | ・まずは基本ポイントを押さえる 「友だち数の増減」 「配信メッセージの開封率」 「リンククリック率」 ・月ごとに分析データを保存し、推移を確認する |
LINE公式アカウントの作り方

出典:【公式】LINE公式アカウント – アカウント作成はこちら
LINE公式アカウントはパソコン、スマホで簡単に作成できます。
- LINEビジネスIDの登録
- 必要事項の登録
- 管理画面へログイン
LINE公式アカウントの作成は完全無料、1つのビズネスIDにつき、100アカウントまで作成できます。
またLINE公式アカウントを作成する際に個人アカウントを紐づけることができます。「紐づけたら、個人のLINEの友だちにバレる?」と心配される声がありますが、上記のとおり、LINE公式アカウントと個人アカウントは全くの別アカウントですので、バレることはありません。友だちに通知が送られたり「知り合いかも」に表示されることもありません。
LINE公式アカウントにかかわるQ&A
LINE公式アカウントの管理画面はどこからアクセスできる?
こちらのページからアクセスできます。
管理者側から友だちになった顧客の名前はわかりますか?

出典:【重要】「チャット開始機能」リリースのお知らせ|LINEヤフー for Business
従来は「友だち側からメッセージやスタンプを送るなどのアクションをしてもらう」ことで、初めて友だちの名前がわかりました。
しかし2024年6月5日に「チャット開始機能」がリリースされたことで、認証済みアカウントであれば友だちの情報(表示名、プロフィール画像)がチャットの「連絡先」から確認できるようになりました。
参考になる企業の公式アカウントはある?
例えば「ローソン」「ユニクロ」「無印良品」などの大手小売チェーンの手法は参考になります。ただし、中小企業、店舗が大手企業と同じやり方をしても成果が出ないことも多いです。
例えば調査用の個人アカウントを作成し、競業店舗の公式アカウントと友だちになって、やり方を参考にするのも一手です。
LINE公式アカウントと相性がよい業界/悪い業界はある?
来店型・予約型のビジネスや、リピーター施策重視の業種とは相性が良いです。
一方でBtoBや公共性の高いサービス、独自システムで顧客管理が必須の業界は、やや活用しにくい傾向がありますが、工夫次第では応用できます。
他のSNSにない強みは?
利用率(到達率)の高さ、開封率の高さ、1対1の双方向性、無料から使える販促機能などが、他者にはない強みです。身近で即時性が高く、購買や来店にダイレクトに結びつきやすいのが特徴と言えます。
LINE公式アカウントを削除すると、友だちに通知などがある?
通知が送られるようなことはありませんが、友だち側のトーク一覧から公式アカウントが消え、過去のトーク内容なども見られなくなります。
管理者側は「分析」「請求」以外の機能が使えなくなり、これらも30日後には完全削除されます。
公式アカウントの専用管理アプリはある?
iOS、Android用のアプリが提供されています。
まとめ
この記事ではLINE公式アカウントの概要、できること、プランや運用のポイントを紹介しました。要点は以下のとおりです。
- LINE公式アカウントは国内9,800万人、9割以上が利用するLINEを使った企業や店舗向けのビジネスアカウント
- LINEは開封率が高く、クーポンやショップカードなどの集客・販促機能や、コミュニケーションの効率化機能などが無料で使えるのが大きなメリット
プランは以下のとおり。1ヶ月に配信できるメッセージ数によって料金が変わります。
| プラン名 | 月額料金 | 無料 メッセージ 配信数 | 追加配信 料金 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション プラン | 0円 | 200通 | ー |
| ライトプラン | 5,500円 | 5,000通 | ー |
| スタンダード プラン | 16,500円 | 30,000通 | 3円/通 |
LINE公式アカウントは機能が豊富で、認知から新規の集客、販促から、リピーター獲得まで、幅広い用途に利用できます。
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