Webマーケティングの副業で高単価案件を獲得するには?「稼げない」からの脱却計画
副業の中でも人気が高く競争が激しいWebマーケティング。世の中にニーズは根強いため、案件を獲得する難易度はそこまで高くはないものの、数ヶ月から数年の活動の後に収入の限界、頭打ちを感じてしまう方も少なくありません。
この記事では副業としてマーケティング支援を行っている会社員や個人事業主、独立を検討している人などに向け、収入が頭打ちしてしまう理由や稼ぐための具体的な手順、マインドセットを紹介します。
※ Web集客に 補助金を活用できることがあります。
Webマーケティング副業の市場動向
Webマーケティングが副業として人気な主な理由は、「市場が伸び続けている」「仕事の需要が高く、人材不足」「オンライン完結で始めやすい」という3点に集約されます。
ネット広告費の拡大

インターネット広告費やSNS・EC市場は、今でも年々拡大しています。
電通の調査レポート「2024年 日本の広告費」によれば、
- 日本の総広告費は7兆6,730億円(前年比104.9%)で3年連続過去最高
- インターネット広告費は、3兆6,517億円 (前年比109.6%)で総広告費の約半分に迫る(47.6% )
というように、インターネット広告(Web広告)が広告業界全体を牽引しています。
出典:2024年 日本の広告費 – News(ニュース) – 電通ウェブサイト
インターネット広告費は2021年に従来の四大マスコミ(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)の広告費を上回っています。
企業の集客の主戦場もテレビや紙からWeb・SNSへシフトしているため、Webマーケティングに投じられる予算も増え続けています。
Webマーケター不足

多くの企業がオンライン集客を強化したい一方で、社内にWebマーケティングの専門人材が足りておらず、外部のフリーランスや副業人材への依頼が増えています。
2025年10月に株式会社LiKGが公表した「企業のマーケティング部門におけるフリーランス活用実態調査2025」によれば、約62%の企業(回答者:マーケティング部門担当者)が「自社にマーケティング人材が不足している」と回答したと報告しています。
出典:大企業を含む6割がマーケ人材不足と回答 フリーランス活用の実態調査 | 株式会社LiKGのプレスリリース
また同調査によれば、54%の回答者が社内で業務委託や派遣を活用していると回答しています。Webマーケティングは従来は広告代理店や制作会社への外注が主流でしたが、現在はフリーランスや専門性のある個人マーケターを直接採用する企業も増えています。
在宅・スキマ時間で取り組みやすい
WebマーケティングはPCとネット環境があれば、在宅・リモートで仕事ができるため、本業と並行しやすいというのも、選ばれる理由です。
Webマーケティングの手法自体は日々変化し続けますが、「オンラインで商品・サービスを売る支援」の需要は今後も高いと見込まれており、中長期的にも身につける価値の高いスキルです。
政府によるリスキリング支援も活用できる
また日本では国が政策としてリスキリングを推進しています。マーケティングスキルを体系立てて身につけたい、さらにレベルアップしたい、という人にとっては学びやすい環境が整っています。
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Webマーケティング副業の種類と報酬相場
ここでは改めてWebマーケティングの多岐にわたる仕事内容と報酬の相場を確認しておきましょう。
| 仕事内容 | 主な業務概要/例 | 報酬相場 |
|---|---|---|
| SEO対策・コンサル | 検索エンジンの上位表示を目指す施策を立案、実施 (キーワード調査、サイト改善提案、コンテンツ最適化、順位向上支援など) | 月額10万円〜50万円以上 |
| Web広告運用 | Google広告やSNS広告の運用代行 (予算管理、広告実装、効果測定、改善提案など) | 月額5万円〜30万円+広告費の15〜20% |
| SNSマーケティング | 企業のSNSアカウント運用代行 (投稿計画、コンテンツ作成、効果分析など) | 月額3万円〜20万円 |
| コンテンツマーケティング | ブログ記事やメールマガジンなどのコンテンツ作成 (記事、画像、動画、メール文などの作成) | 1記事(投稿)5,000円〜5万円 |
| アクセス解析・データ分析 | Google Analyticsなどを利用してWebサイトのデータを分析し、改善策を提案 | 月額5万円〜20万円 |
| 戦略立案・コンサルティング | 企業のマーケティング戦略全体を設計し、実行を支援 | 月額20万円〜80万円以上 |
「Webマーケティング」と一括りで言っても、専門性のレベルに応じて業務内容と報酬は多様です。
副業マーケターの収入が頭打ちになる理由
一方で需要が高いにも関わらず、多くの副業マーケターは月10万円程度で収入が頭打ちしてしまいます。その理由には以下のような課題が挙げられます。

- 稼働時間の物理的な限界
本業があるため週末や土日だけなど週に数時間しか作業できない - スキルが低単価業務に偏重
SNS投稿や簡単なライティングなど、単価が上がらない単純な「実行」作業が中心で、「ディレクション/戦略立案」といった上流工程に移行できていない - 実績が乏しい
単純作業しか行っていないので、PRできる成功実績少なく、クライアントに選んでもらえない - 営業力・案件獲得力・知識の不足
自身を売り出す営業力が乏しい、ノウハウがない、単発仕事ばかりでリピートや紹介につながっていない - 最新トレンドを追えていない(環境変化)
AIツールやアルゴリズム変化に対応できず、陳腐化したスキルだけで仕事をしている - スケール不足
1人で全てこなす「労働集約型」で、チーム化や下請けを活用できていない
心当たりがある読者さんも多いのではないでしょうか。逆に言えば、これらの課題をクリアしていけば、収入は必然的に上がります。
ただ「それができないから悩んでいるんだ」という声が多く聞こえてきそうですので、次に副業マーケターが単価をアップさせるための具体的なスキルやマインドセットを見ていきましょう。
高単価案件を獲得するために必須のスキルとマインドセット
以下ではマーケティング副業で単価を上げるために必要なスキルを3種のレベル別で紹介します。
自分の現在地の確認、または今後、どういったスキルを身につける必要があるのかを考える参考にしてください。
レベル① 基本スキル(案件獲得の基盤)
この記事の読者さんであればすでに身につけている方も多いと思われますが、マーケターに最低限求められるスキルや知識です。
| スキル | 内容 |
|---|---|
| 各分野の知識 | SEO、Web広告(Google/SNS)、SNS運用、コンテンツマーケティングなど、各領域の基本的な仕組みや役割を幅広く理解していることが大前提 |
| データ分析力 | Google Analytics(GA4)、Search Consoleでアクセス・ユーザー行動を読み解き、改善点をデータで示す力。 感覚ではなく、客観的なデータに基づいて課題を発見し、改善策を立案する |
| 論理的思考力(PDCA) | データから仮説→実行→検証→改善を繰り返すサイクルを回す力。「なぜその施策を行うのか」「結果はどうだったのか」を論理的に説明できる力 |
レベル② 有利に戦えるようになる専門スキル
作業効率が上がり、単価アップのきっかけ、クライアントからの信頼を上げることにもつながるスキル・知識です。
| スキル | 内容 |
|---|---|
| ライティングスキル | SEOライティングで検索意図を捉えた記事・コンテンツ作成ができる力。 記事作成以外にも、HP内の文章やメールマーケティング、SNS投稿など、多くの案件で直接的に役に立ち、案件の幅が広がる |
| デザイン・プログラミング基礎 | バナー作成、LP改善などHTMLやCSS、デザインの基本的な知識があることで、デザイナーやエンジニアとの連携もスムーズになる |
| Google広告認定資格など | Google広告認定資格、ウェブ解析士などのスキルを客観的に証明する資格は、特に新規のクライアントへのアピール材料になる |
| AIツール活用力 | ChatGPTやGemini、Canvaなど、AIツールの活用はコンテンツ生成や分析を半自動化でき、作業効率や対応できる顧客数を一気の伸ばせる |
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レベル③ 単価アップにつながる本質的なスキル
ここまで来た人は今後は小手先のスキルではなく、本質的な能力を伸ばすフェーズです。レベル②までが「作業」だったなら、レベル③はクライアントのビジネスを成長させる「コンサル」としてのスキルやマインドが求められます。
| スキル | 内容 |
|---|---|
| コミュニケーション能力 | クライアントの目的をヒアリングし、専門用語なしで成果を報告・提案ができる力。簡潔かつ的確なコミュニケーションが大切 |
| 課題発見・解決力(コンサル) | クライアントとの対話の中から売上の課題といった本質を見つけ出し、マーケティングの力で解決策を提案する力 |
| 自己管理能力 | 本業と両立するためのタスクの優先順位や納期管理といった自己管理能力 |
| 継続力 | 変化が激しいWebマーケティング業界で常に最新のトレンドやツールを学び続けられる力。「興味を持てること」も重要な素養になる |
| 営業・提案力 | ポートフォリオで成果アピール、値上げ交渉。リピート・紹介を生む |
| 成果実績構築力 | ポートフォリオなどでこれまでの成果や実績を魅力的に伝える力。自分のどんなスキルで相手に貢献できるのかを客観的に把握して伝える。 |
稼げるマーケターと稼げないマーケターの決定的な違い(Webマーケティングに向いている人)
上記のようにスキルや能力が高ければ、稼げる案件が獲得しやすくなるのは事実です。一方で稼げるマーケターは姿勢・行動・マインドセット面でも、稼げていないマーケターと大きな違いがあります。
| 姿勢・行動・マインド | 稼げる人 (向いている人) | 稼げない人 (向いていない人) |
|---|---|---|
| 顧客中心思考 | クライアントの売上UPが成功と考え、ニーズを先読みして提案する | 自分の作業が完了さえすればOKと自己完結 |
| データドリブン | 感覚より数字優先で提案できる。「CVRが10%UPすれば月に200万円売上を増やせる」と根拠を示す | これまでの経験から直感だけで提案するので説得力がない |
| 長期視点・継続力 | 短期的な自分の利益よりもクライアントとの関係構築、数年先を見据えたスキルアップを行う | 目先の案件だけを追い、クライアントと深い関係が築けない。スキルが陳腐化していくことに気付けない |
| 自信がある | 「自分のスキルでクライアントの売上を上げられる」と信じ、過去の実績も堂々と伝えられる | 「まだまだ未熟だ」と自信がなく、自分を安売りしてしまう |
| 行動力が桁違い | 学んだことはすぐに試してみる。複数の施策を同時並行で進める | 「準備がしっかりできてから」と先延ばして結局行動に移せない。知識だけがたまる |
| 失敗を恐れない | 失敗を「データ収集」と捉えて、次に活かす | 失敗を避け安全策ばかり。負荷をかけないので成長が止まる |
稼げるマーケターはとにかく実践と学びのサイクルが早く、成長志向が高いです。こうしたマインドがあれば、自ずと成果と報酬は伸びていきます。
稼げない人の根本的な原因は「自信のなさ」に行き着くことが多いです。1日1アクションでも十分なので、行動することで自信を積み重ねましょう。
「楽そうだから」「成長したくない」「勉強するのは面倒」という人はWebマーケティングは向いていません。副業として取り組むのは辞めておいた方が良いかもしれません。
【実践】高単価案件の獲得方法、単価交渉戦略
ここでは稼げるマーケターがどのように案件を獲得しているのか、具体的な方法やクライアントとの単価・契約交渉のコツをお伝えします。
高単価案件を狙うマーケターは、「どこで案件を探すか」だけでなく「どう見せるか・どう交渉するか」まで頭に入れて戦略的に動いています。
自分のメディア運営(ブログ・SNSなど)
ブログやSNSを自ら運営して、SEO上位表示やフォロワー増加などの成果をリアルタイムで提示できるのが強みです。
獲得したい案件とテーマを揃えることで、見込み客にも成果をイメージしてもらいやすくなります。
- SEO案件を狙うならSEO特化ブログ
- SNS運用代行を狙うなら、特定SNSアカウントを伸ばす
また自分のメディアを育てることで、SNSなどで企業とつながり、直接、案件を獲得できることもあります。
副業エージェント
営業や契約調整を代行してくれるエージェントサービスを使うのもおすすめです。エージェントは比較的、高単価案件が多く、クラウドソーシングの2〜3倍の単価が狙えると言われます。
また案件探し、契約交渉、請求書作成などをエージェントが全部やってくれるので、その時間を業務に投入できます。基本的に長期契約が前提の案件が多く、収入が安定するのもメリットです。
さらに第三者の視点で自分の能力やスキルから案件を選んでもらうことで、仕事の幅が広がることもあります。
知人やコミュニティからの紹介
前職の同僚、取引先、オンラインサロン・勉強会などからの紹介案件は、信頼関係が前提にあるため高単価・長期案件につながりやすい特徴があります。
日頃から「Webマーケティングでこういう仕事を受けている/受けたい」と周囲へ伝えておくことで、「この案件だったら●●さんにお願いできるかも」と、紹介してもらいやすくなります。
単価交渉・契約で意識したいポイント

高単価案件を獲得しているマーケターが当たり前のように行っている交渉、契約術の一例を紹介します。
- 「時給」ではなく「成果」で語る
「月◯投稿で◯円」ではなく、「売上◯円UP・リード◯件増」の目標を示し、その価値に対して料金を提示する - 値上げシナリオを設計し、低単価でスタートする
最初はやや控えめな単価でも、数ヶ月後に成果が出たタイミングで「これまでの実績」と「改善提案」で単価見直しを提案する。契約の段階で先方にその旨を伝えておいても良い - 契約条件を明確にする(業務範囲と追加料金)
投稿本数・レポート頻度・打ち合わせ回数などの「料金に含まれる範囲」を明確にしておくことで、後から無償で業務が追加されていくのを防ぐ - “継続前提”で提案する
「3〜6ヶ月の継続契約+途中での改善提案」をセットにすると、クライアントにとっても成果を追いやすく、マーケターも安定収入と単価アップにつなげやすくなる
すべての仕事と同じでWebマーケティングの副業も決して「楽して稼げる」道ではありません。楽そうだから、という理由で選ぶのであれば、今すぐに辞めたほうが良いでしょう。
一方で、この記事で示したように、常に新しい知識を学び、行動し続けることができれば、着実にスキルと収入を向上させることができます。
※ Web集客に 補助金を活用できることがあります。