AI Overviews(AIオーバービュー)とは?SEOへの影響と対策を解説

AI Overviewsとは
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AI Overviews(AIオーバービュー)とは?SEOへの影響と対策...

Web検索をしたときに、最上部にAI Overviews(AIオーバービュー、「AIによる概要」)が表示されるようになったことで、自社サイトへの流入数が減っていると悩んでいる担当者は多いのではないでしょうか。

AI Overviewsが登場した現代のSEOでは、これまでのようにとにかく高い順位を獲得するだけでは、十分な集客が期待しにくくなっています。

この記事ではAI Overviews(AIオーバービュー、「AIによる概要」)の基本を改めて解説した上で、AI OverviewsによってWeb集客はどんな影響を受けるのか、具体的にどんな対策・評価をすれば良いのかを最新の情報をもとに紹介します。

※ 「AI Overviews」は英語の正式名称で複数形で表記されますが、日本では「AI Overview(AIによる概要)」と訳されます。この記事では「AI Overviews」に表記を統一します。

※ Web集客に 補助金を活用できることがあります。

AI Overviewsとは?

AI Overviews(エーアイオーバービュー)は、Google検索結果の主に最上部に表示されるAIがつくった要約機能です。

「AIによる概要」と表示されるこのエリアでは、ユーザーの検索キーワード(クエリ)に対する簡潔な回答が直接表示されます。

例えば「リスキリング補助金とは」とGoogleで検索すると、最上部に以下のように「AIによる概要」が表示されます。

左側に生成された概要、右側にはGoogleが参照したページのリンクが表示されることもあります(2025年12月現在)。

これにより、ユーザーはWebページを一つひとつ開いて情報を探す手間がなくなり、検索結果ページ上(しかも1ページ目の最上部)だけで迅速に疑問を解決できるようになりました。

AIモード・検索型AI(LLM)との違い

同じくGoogleのAIによる検索体験を改善する機能「AIモード」や、ChatGPTなどその他の「検索型AI(LLM)」との違いを整理しておきましょう。

項目AI OverviewsAIモード検索型AI(LLM)
定義・位置づけGoogle検索の標準機能。最上部にAI要約を表示Google検索の新モード(2025年9月に日本語対応)。詳細なAI回答を長文で提供ChatGPT・Gemini・Perplexityなどの独立型AI。会話形式で検索・回答を生成
表示・使い方Googleの検索結果ページに自動表示検索時に「AIモード」タブを選択専用アプリ・サイトで直接質問
強み・速い
・従来検索と併用できる
・引用元リンクが表示
・複雑な質問に詳細に回答する
・複数ステップで推論する
自由度が高く、会話を続けて専門的な内容も深掘りできる
弱み・注意点要約中心で詳細を知るには参照リンクや従来検索を参考にする必要ありモードを切り替える必要がある情報鮮度が古いことがある
ユーザー対象一般検索ユーザー始めからまとめられた詳細情報を知りたいユーザーAIチャットに慣れているユーザー・専門調査を行いたいユーザー

一点、いずれのツールにもハルシネーション(嘘)のリスクがあることは理解しておくべきでしょう。

関連記事:GoogleのAIモードとは?SEOに影響大?自社でできる対策を解説

AI Overviewsに表示される検索キーワード

執筆時点ではAI Overviewsはすべての検索キーワード(クエリ)に表示されるわけではありません。

まずは自社がターゲットにしている検索キーワードでAI Overviewsが表示されているのか確認してみましょう。

表示されやすいキーワード

クエリの種類特徴具体例
インフォメーショナルクエリ言葉の定義や意味を知りたい情報収集型の質問「〇〇とは」
「〇〇の意味」
How toクエリ具体的な手順や方法を知りたい質問「〇〇の作り方」
「〇〇のやり方」
おすすめ系クエリ比較やランキングを知りたい質問「〇〇おすすめ」
「〇〇ランキング」

上記のようにユーザーが何らかの知識を得たい、疑問を解決したいと考えている場面で表示されることが多いです。

表示されにくいキーワード

クエリの種類特徴具体例
ナビゲーショナルクエリ特定のサイトへの移動が目的の検索「Amazon」
「ユニクロ オンラインストア」
ブランド名・指名検索特定のブランドや製品を探す検索「無印良品」
「iPhone 17」
ニュース・最新情報系クエリ速報性が最優先される検索「地震速報」
「選挙結果」
レシピ系クエリ調理工程や材料など複雑なもの「親子丼 作り方」
「カルボナーラ レシピ」
ローカルクエリ地元・地域の店舗などの検索「大阪市 カフェ」
「近くのコンビニ」

例えばブランド名の検索では4.79%しかAI Overviewsが表示されないという報告があります。

出典:新たなデータ:Google AI概要がクリック率を低下させている

実際に執筆時点では筆者が東証プライム上場企業名を25件検索しても1社もAI Overviewsが表示されませんでした。


このようにクエリによって表示傾向が大きく異なるため、自社で対策するときはこの前提を強く意識することが重要です。

AI Overviewsによってもたらされた影響

2024年8月にAI Overviewsが正式提供されて以降、実際にWebサイトのトラフィックや従来のSEOのあり方に大きな影響が出ています

オーガニック検索のクリック率(CTR)の大幅な減少

最大の影響は自然検索結果のクリック率(CTR)の低下です。

例えばSEOツール大手のAhrefs社はAI Overviewsが表示されることで、検索1位のページの平均CTRは34.5%低下(7.3% → 2.6%)するという衝撃的な報告を行っています。

参照:AI Overviews が表示されることで、ページへのアクセス数が34.5% 減少!

AI Overviewsが表示されるクエリで集客を行っている企業への影響は計りしれず、集客方法を抜本的に見直す必要があるくらいの衝撃的なものです。

「ゼロクリック検索」の増加

ユーザーが検索結果ページ上でAIの要約を読んで満足し、Webサイトを訪問せずに検索を終えてしまう「ゼロクリック検索」が増えています。

ユーザーにとっては利便性の向上と言えますが、サイト運営者にとってはトラフィック機会の喪失に直結する深刻な課題です。

特に「●●とは?」というようなサクッと知識や定義を確認したいクエリ(「Knowクエリ」「インフォメーショナルクエリ」)への影響は非常に大きいです。

【注意】AI Overviewsが流入減少の理由に”される”ことも

例えばSEOコンサルタントから「AI Overviewsが表示されるようになったことで、明らかにサイトへの流入数が減っていますね……」と報告を受けたときは、その真偽を確かめる必要があります。

「AI Overviewsが表示されていないクエリでも流入数が減っている」「AI Overviewsが表示されるようになる前から減っていた」というように、AI Overviewsが都合よく「不調の原因」に利用されていることもあります。

CTRが上昇するサイトも出現

一方でAI Overviewssは、必ずしも検索順位1位のページだけを参照するわけではなく、例えば従来検索の20位以下のページを参照することもあります(稀なケースですが)。

また先述のように上位(1位〜5位)のCTRは低下する一方で、6位から10位のCTRはわずかに上昇する現象も確認されています。

参照:GoogleオーガニックCTR 2025 [20万キーワードの最新調査]:1位のオーガニックCTRは32%減少

原因は定かではありませんが、例えばユーザーがAIの要約で基本的な情報を得た後に、より深く独自性の高い情報を求めて、あえて上位サイトを飛ばして下位のサイトをクリックしているという可能性もあります。

リスティング広告の視認性にも変化

AI Overviewsが検索結果ページの最上部に表示されることで、リスティング広告の表示枠がその下に押し下げられることがあります。

結果、これまではページを開いた瞬間にユーザーの目に入っていた広告が、ページをスクロールするしなければ表示されないというケースも増えています。

AI Overviewsの回答生成の仕組み

AI Overviewsがどのように回答を生成しているのか、その仕組の裏側をサクッと理解することは、後述する自社コンテンツをAIに選んでもらうための対策の際に参考になります。

  1. 情報抽出
    Web上から情報を収集して回答を生成する。特に、Googleが信頼できると判断したサイト、専門性・権威性(E-E-A-T)などが高いページの内容が重点的に参考にされる
  2. 文章生成
    Googleの生成AI「Gemini」がユーザーの検索意図を推測し、情報を要約・整理して、自然で分かりやすい文章を生成する。単なる情報の切り貼りではなく、文脈を理解した上で最適な回答をつくり出せる
  3. ナレッジグラフとの連携
    企業名や人物名、製品情報など、特に信頼性が求められる情報は、Googleが長年蓄積してきた巨大な知識データベース「ナレッジグラフ」と連携し、回答の事実関係を検証し、情報の正確性を高める

以下ではこれらの仕組みを意識した上で、具体的なAI Overviews対策を紹介していきます。

AI Overviews対策

上述のとおり、AI Overviewsが導入された現代では「検索順位を上げること」に加えて「AIに参照され、引用されること」が求められるようになりました。

ここでは自社のページがAI Overviewsに参照、引用されるためにどんなことをすればよいのか、順序立てて紹介します。

結論、AI Overviews対策はより高度化したSEO対策だという認識を持って取り組むことで、これまでの経験を活かしつつ、対応することができます。

1. キーワードの選定

SEOと同様にどんなキーワードで検索されたときにAI Overviewsに自社ページを参照してもらいたいかを決めます。

  • 前提:AI Overviewsが表示されるキーワード
  • 自社の売上に結びつくキーワード=見込み客が検索するキーワード
  • 検索ボリューム(ニーズのボリューム)と難易度を考慮

上記のように、基本的にはSEOでキーワードを選定するときと考え方は近いです。

ただしAI Overviews時代は全体的にページビューが減少傾向にあり、これまでの「とにかく1つでも順位を上げて、たくさん表示させる」という考え方より、「ユーザーの検索意図を深く理解して明確な答えを提示する」ことの重要度が高まっています。

自社のサービス・商品でどんな人の悩みを解決できるのか、どんな人に自分たちのことを知ってもらいたいのか改めて整理して、AI Overviews参照されたいキーワードを選定します。

ここで方向性を間違えると、売上を伸ばすという最も重要な目的を達成することはできません。

2. 競合調査

実際に参照を狙うキーワードで検索をして、現在のAI Overviewsに表示されている競合ページを確認します。

多くの場合、SEO(通常検索)でも上位を獲得できているページが参照されていると思われますが、なぜそのページがGoogleに参照されているのかを仮説立てます。

  • 通常検索で1位を獲得しているから
  • Q&Aで幅広い関連する悩みに回答しているから
  • 関連する他のキーワードでも上位を獲得しているから など

ここで立てた仮説と自社ページの差を埋めることで、理論上はAI Overviewsに参照されやすくなります。

3. 関連キーワードで上位を獲得する

AI Overviewsが回答を生成するとき、そのキーワードで上位を獲得しているページ以外にも、関連するキーワードで上位表示されているページもチェックしています。

つまりAI Overviewsで参照されたいキーワード以外にも、それに関連するキーワードでも通常検索で上位を獲得することが重要になります。

中心となるテーマ(ピラーページ)と、その関連ページ(クラスターページ)を内部リンクで繋いで専門性、網羅性を高める「トピッククラスターモデル」なども参考にしながら、関連するキーワードでも上位を狙いましょう。

4. AI Overviewsに理解されやすいコンテンツづくり

AI Overviewsは通常検索の順位が高いページを参照しやすくなります。

つまりSEOで高い順位を獲得することがAI Overviewsに参照されるための中心施策です。

以下、SEOでも効果がある「AIが読みやすい文章」として推奨される主な施策です。

対策狙い・効果
Q&A形式と結論ファースト記事のタイトルや見出しを質問形式(例:「〇〇とは?」)にし、その直下で結論や要点を簡潔に記述する。断定的でわかりやすい表現を用いる。
よくある質問の設置記事の最後などに「よくある質問(FAQ)」を設け、ユーザーが抱きがちな追加の疑問に一問一答形式で答え、網羅性を高める
箇条書き、番号付きリスト、表の使用ただ文章を羅列するのではなく、箇条書き(<ul>)、表(<table>)、番号付きリスト(<ol>)を活用して整理する
論理的な見出し構造見出しタグ(H2, H3)を階層的に正しく使用し、見出しの関係性をわかりやすくする
簡単な言葉を使うできるだけ専門用語は使わず、一文を短くし、主語と述語が明確なシンプルで分かりやすい文章にする

上記の表を見ればAIが読みやすい文章=ユーザーにもわかりやすい記事ということがわかると思います。

従来のSEOでも大切だと言われていた対策がほとんどで「AI Overviews対策はSEOの延長」と言われる所以でもあります。

5. 構造化マークアップ(技術的な対策)

構造化データ(スキーママークアップ)をWebページに実装することで、Googleに対してページの内容(例:会社概要ページ、商品・サービスページ・採用ページなど)をより正確に伝えることができます。

結果、AIがコンテンツの種類を正しく認識して、引用する際の精度が高まります。

6. 検索結果で自社の存在感を高める施策

AI Overviewsで引用されるためには検索結果の上位ページの中でどれだけ広く、多く、自社のことを言及・参照してもらえるかが重要です。

株式会社LANYの調査によれば、 AI Overviewsで言及されているブランドは、言及されていないブランドと比べて、

  • 検索順位上位20ページの中で2.3倍の言及数を獲得している
  • 検索順位上位20ページの1.6倍多くのサイトで取り上げられている

という調査結果を報告しています。

つまり、AI Overviewsで引用されるサイトは、より広く、多く、検索結果で言及されているということです。

参照:『強いLLMO AI検索で選ばれるためのマーケティングガイド』|株式会社LANY

参照:上位サイトにおける「ブランド言及の広さと量」がAI Overviews掲載有無を分ける。

検索結果ページで自社の存在感を高めるためには高順位を獲得することも重要ですが

  • 自社以外の第三者の記事で自社ブランドを言及してもらう(おすすめ●選、ランキング記事など)
  • プレスリリースで多くの媒体に取り上げてもらう

などの方法があります。

関連記事:SEOにおける「エンティティ」とは結局何のこと?AIやGoogleに選ばれるための超重要な概念

AI Overviews時代の新しい評価指標

AI Overviewsの登場以前と以後とでは追うべき指標(KPI:目標に対して進捗や成果を数字で確認するための指標)が異なります。

AI Overviews以前の指標

  • 検索順位
    検索結果ページで何位に表示されているか
  • 自然検索流入数
    検索行為からどれだけの流入があるか
  • 検索結果ページでのCTR
    検索結果ページでの自社ページのクリック率

AI Overviewsが登場して以降、「順位は落ちていないのに流入が極端に減った」というように、従来の指標だけでは施策の効果を正しく判断できない状況も生まれています。

AI Overviews登場以後の指標

そこでAI Overviews下の環境では

  1. AIに取り上げられているか(AI Overviewsでの可視性)
  2. 結果、認知や流入に変化はあるか
  3. AI Overviewsがビジネス成果につながっているか

といった段階で、それぞれの指標を検証する方法があります。

効果検証指標内容
①AI Overviewsでの可視性AI Overviews
引用KW数
引用を狙うキーワード群のうち、何個のキーワードで自社サイトが引用されているか
AI Overviews
引用率
引用を狙うキーワード群のうち、何%のキーワードで自社サイトが引用されているか
AI Overviews
表示回数
引用を狙うキーワード群で、自社サイトが言及された総数(引用・参照含む)
②行動・認知指名検索数社名・サービス名の検索ボリューム
AI Overviews
経由の流入数
AI Overviews経由で流入したと思われるページのセッション数
③ビジネス成果コンバージョン数問い合わせ、資料請求、申込み数
LTV・リードの質LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)、SQL(Sales Qualified Lead:見込み顧客化率)など

ここでのポイントが、従来の指標は今後も併用し続けるということです。

  • 検索順位 + AI Overviewsの引用率・数・表示回数
  • 検索流入 + AI Overviewsの流入数

というように、AI Overviews草創期の2025年現在では「従来の指標(順位など)だけでなく、AI Overviewsの効果・影響も加味する」ことが、より現実的な効果検証方法と言えます。

AI Overviewsに関するQ&A

AI Overviewsは日本ではいつから実装されましたか?

2024年8月15日から日本で正式に提供が開始されました。

AI OverviewsとSGEの違いはなんですか?

AI Overviewsは、2023年から試験的に提供されていた「SGE(Search Generative Experience)」の正式版です。

SGEを利用するためにはユーザーが「Search Labs」に登録する必要がありました。AI Overviewsは特別な設定なしに全てのユーザーにデフォルトで表示されるようになり、その影響範囲が格段に広がりました。

AI Overviewsは最上部以外に表示されることもありますか?

あります。

例えば検索ボリュームが比較的小さなニッチなキーワードは最初に通常検索結果が表示され、3位や4位の位置あたりでAI Overviewsが表示されたりすることもあります。

AI Overviewsに影響を受けやすい/受けにくいキーワード(クエリ)は?

現時点では「言葉の意味」「方法」「おすすめ」を知りたい質問などはAI Overviewsが表示されやすく、サイトへの流入数の減少など影響を受ける可能性が高いです。

一方で「ブランド名・サービス名」「最新のニュース」「ローカル(地域)クエリ」などは、AI Overviewsが表示されにくいため、比較的影響を受けにくいと言えます。


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