初心者でもわかる「Meta広告とは?」仕組みやメリットを解説

  
初心者でもわかる。Meta広告とは。仕組みやメリットを解説
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初心者でもわかる「Meta広告とは?」仕組みやメリットを解説

Web集客ではSNSを利用した広告を検討することが多くあります。中でも「Meta広告」はFacebookやInstagramといった世界中で多くのユーザーに利用されているサービスを通じて、効果的に広告を展開できます。

しかしMeta広告は一見すると仕組みや種類が複雑で、ハードルが高く感じられるかもしれません。そこで今回はMeta広告の概要から仕組み、種類、強みと弱みまで、一から丁寧にお伝えします。

この記事を読むことで一般的なSNS広告の概要を理解し、イメージしやすくなります。広告運用の検討の際の一助になれば幸いです。

Meta広告とは

Meta広告はFacebook、InstagramなどのMeta社が運営するサービスで配信できる広告です。画像や動画などの視覚に訴える広告が強みで、ユーザーの投稿の中に自然な形で溶け込み配信されます。

Meta社にはFacebookなどのユーザーの年齢、性別、関心などの情報が集約されており、高度なターゲティング訴求ができることが大きな特徴と言われています。

Meta広告には主に以下4種類の配信先があります。

配信先サービス特徴表示される場所
Facebook・国内2,600万人のユーザーが利用(2019年時点)・幅広い年齢層に訴求・多様な広告フォーマット・ニュースフィード・ストーリーズ・リール・デスクトップ右側の広告枠・検索結果 など
Instagram・国内のユーザー数は6,600万人(2023年推定値)・若年層への訴求に強み・エンゲージメント率(ユーザーの反応、関与の度合い)が高め・フィード・ストーリーズ・リール・検索結果 など
Messenger・ユーザーとコミュニケーション可能・受信箱・Facebook、Instagram
Audience Network・Meta社以外のアプリ、サイトに配信・幅広いリーチ力・低コスト・提携アプリ、サービス

Meta広告の仕組み

Meta広告が表示される流れは以下のとおりです。

  1. 広告主がターゲット、予算、スケジュールなどを設定
  2. Meta社が設定された条件に合うユーザーを探す
  3. 広告枠に対してオークションが行われる
  4. オークションに勝った広告が表示される

ユーザーの基本情報や興味によって詳細なターゲティングが行われ、オークションによって適切な広告が配信されます。

Meta広告のオークションの仕組み

Meta社はどの広告を表示させるか決定する際、リアルタイムでオークションを行います。オークションでは以下の3つの要素を考慮していると公表しています。

  1. 入札単価
    広告主が設定した入札単価。高い方が広告が表示されやすい
  2. 推定アクション率
    ユーザーが広告に反応する可能性
  3. 広告品質
    ユーザーの反応、広告内容の質の評価

このように単価だけでなく、ユーザーへの関連性が高いか?広告の質が高いか?を踏まえ、表示される広告が決まります。

Meta広告の種類

Meta広告の具体的な種類を見ていきましょう。

広告の種類特徴
画像広告・Facebook、Instagram、Audience Networkなど多様な面で表示・シンプルに訴求効果が大きい
動画広告・Facebook、Instagramなどで表示・関心を引く、複雑な情報・感情を伝えやすい
ストーリーズ・Facebook、Instagramのストーリーズ機能で表示・没入感のある全画面動画が投稿に自然に溶け込む
Messenger・Messengerアプリ内で表示・ユーザーと直接コミュニケーションが取れる
カルーセル・多くの面で掲載可・カタログ的な訴求、商品の使い方・手順・流れの紹介に強み
その他・スライドショー、コレクション、プレイアブルなど

以下では各広告の種類や特徴をお伝えします。ぜひ、ご自身のスマホでFacebookやInstagramのアプリを開き、確認しながら読み進めてください。

画像広告

画像参照(以下同じ):Meta for Business

Meta広告の主要な形式の1つで、シンプルに商品写真などの画像とテキストで訴求する広告です。主に認知の拡大で効果が期待できます。Facebook、Instagramのフィードやストーリーズ、Audience Networkなど、多彩な掲載面に対応しています。

Meta社によれば、トラフィックの促進において、写真のみの広告が他のフォーマットよりも効果が高いと公表しています。出稿が比較的簡単で、トータルのコストが低いことも特徴です。

動画広告

映像、音、動きで商品やサービスの魅力を訴求します。FacebookやInstagramのフィード画面、ストーリーズやリールなどで配信されます。

動画広告には「ユーザーの関心を引きやすい」「複雑な情報、感情を伝えやすい」「エンゲージメント率が高い」といったメリットがあります。製品の使い方、商品やブランドストーリーの説明などと相性が良いです。

一方で制作には手間やコストがかかるといった面もあります。動画広告は以下のストーリーズ広告の中でも使用できます。

ストーリーズ

Facebook、Instagramのストーリーズ機能を使った、スマホの画面全体で訴求できる広告形式です。主に若年層の日常的なショート動画の閲覧の中に違和感なく自然に広告を溶け込ませられるのがストーリーズ広告のメリットです。

一方でストーリーズ広告には15秒程度で情報を伝え切る難しさがあります。ストーリーズ広告は動画だけでなく、画像やカルーセル(後述)形式にも対応しています。

Messenger

Messengerアプリ内で表示される広告です。ユーザー・顧客と直接やりとりでき、個別のメッセージを送信できます。リードの獲得、カスタマーサポート、イベントの告知や予約などの用途で強みを発揮します。

ただし日本のメッセージアプリはLINEが圧倒的なシェアを占めているため、どちらかというと海外ビジネス向けの広告と言えるかもしれません。

カルーセル

カルーセル広告では1つの広告で最大10の画像、動画を表示して、それぞれに異なるリンクを設定できます。Meta広告の主要な4つの配信先すべてで利用できます。

カタログのように複数の商品を紹介したり、商品の使い方・手順・流れなどを紹介するのに向いています。一度に多くの情報を届けられ、コストパフォーマンスに優れています。

その他(スライドショー、コレクション、プレイアブル)

その他にも、Meta広告には多様な広告形態が用意されています。

  • スライドショー
    動画のように動きや音楽を使用しつつ、軽量なフォーマットで通信環境に依存しない広告
  • コレクション
    ECサイトのように利用者が商品を閲覧し、購入できる広告
  • プレイアブル
    アプリをダウンロードする前に、プレビュー画面で事前に使用感を試せる広告

Meta広告の費用相場

Meta広告の課金方式は主に2種類+αがあります。

  • インプレッション課金(CPM)
    広告が1,000回表示されるごとに課金される。確実に掲載面を確保できる
  • クリック課金(CPC)
    広告がクリックされたときのみ課金される。ユーザーのアクションに対してのみ課金されるため、効率が良い
  • その他
    購入、資料請求などの目標アクションが達成されたときに課金される「コンバージョン課金」、動画広告が一定以上視聴されたときに課金される「動画視聴課金」など

Meta広告を始めとしたWeb広告の費用は業界、商品、競合状況によって大きく異なります。以下はあくまで参考程度の金額です。

  • 100〜500円/1,000インプレッション
  • 100〜200円/クリック
  • 1ヶ月10〜30万円程度で運用する企業が多い

まずは月に数万円程度から始め、様子を見ながら徐々に予算を増やしていくのが良いでしょう。

Meta広告の特徴・メリット

Meta広告の特徴や強みを、改めて確認しておきましょう。

  • ユーザーの詳細な情報を活用したターゲティング
  • 検索行動を伴わないユーザーへの訴求
  • 少額から始められること
  • 視覚的な訴求力

ユーザーの詳細な情報を活用したターゲティング

Meta広告の最大の特徴は同社が保有するFacebook、Instagramの豊富なユーザーデータを使った精緻なターゲティングができることです。

Meta広告では広告を誰に表示させるのかを「オーディエンス」という概念で定義します。主に以下の3種類のオーディエンスタイプがあります。

  • コアオーディエンス
    ユーザーの基本情報(年齢、性別、場所、関心)を利用する
  • カスタムオーディエンス
    広告主が持つ情報(過去にサイトに訪問した、メルマガに登録している など)を利用する
  • 類似オーディエンス
    既存の優良顧客や見込み客と似ている特徴を持ったユーザーを自動で見つける

コアオーディエンスでユーザーの基本情報・属性を設定し、カスタムオーディエンスでさらにユーザーを絞り込み、類似オーディエンスで見込みがありそうな新規ユーザーを見つける、というように、組み合わせて使う方法が一般的です。

検索行動を伴わないユーザーへの訴求

Meta広告はユーザーが能動的に情報を検索していなくても自然な形で商材を訴求できます。これによって、商品やサービスを知らない潜在的なニーズを持つユーザーにアプローチが可能です。

ブランド認知、新規顧客の開拓との相性が非常に良い広告と言えます。

少額から始められること

1日あたり数百円程度で始められ、中小企業や個人事業でも活用しやすい広告です。

日毎の予算、総予算を柔軟に設定でき、想定外の出費がかかることもありません。様々なパターンの広告を少額から試せるので、より効果のある広告が見つけやすいのもメリットです。経験、データが蓄積されるにつれて、徐々に予算を増やしていくことができます。

視覚的な訴求力

Meta広告は画像や動画などユーザーの目を引く視覚に訴えるクリエイティブを使った広告です。「百聞は一見に如かず」で、ユーザーの感情に直接訴えかけることができます。

昨今のショート動画ブームによりストーリーズ広告やリール広告など、スマートフォン全画面で没入感のある広告も配信できます。ブランドの世界観や商品の特徴・ストーリーなどを強く印象づけられます。

Meta広告の注意点・デメリット

一般的にMeta広告には以下のようなデメリットや運用の注意点があると言われます。

  • ターゲット層によっては競争が激しいこと
  • ユーザーに嫌悪感をいだかれる可能性
  • プライバシーへの懸念
  • 仕様やアルゴリズムの変更があること

ターゲット層によっては競争が激しいこと

業界や商品・サービスのターゲット層によっては、競争が激しく、コストが上昇することがあります。そもそも競争が少ないニッチな領域を主戦場としたり、一度は関心を示したユーザーへのリターゲティングを有効活用するなどの対策が有効です。

ユーザーに嫌悪感をいだかれる可能性

動画や画像はインパクトが強いが故に、一定のユーザーには不快な感情を与える可能性があります。また長期間、同じクリエイティブを使うことで、本来の目的である広告の訴求効果が薄れてしまいます。定期的に広告の内容を変更したり、ターゲティングを細分化して、ローテーションで配信するなどの対策が求められます。

プライバシーへの懸念

高度なターゲティングによって、ユーザーにプライバシーを侵害されていると思われるかもしれません。ユーザーにとって本当に価値のある、関連のある情報を届けることで、そのリスクを抑える努力が必要です。

仕様やアルゴリズムの変更があること

広告の仕様やアルゴリズムの変更によって、突然、広告のパフォーマンスが低下することもありえます。常に最新の動向を把握し、機動的に対応するためには、支援会社など外部のリソースに頼るのも1つの方法です。

Google広告との違い

Web広告の代表格とも言えるGoogle広告との大まかな違いを確認しておきましょう。

Meta広告Google広告
主な配信先Facebook、Instagram、Meta社と提携するサービス などGoogle検索、YouTube、Google社と提携するサービス など
ターゲティングユーザーの属性、興味・関心ベース検索キーワードベース
メリット・潜在的なユーザーへ訴求が可能・ビジュアルで印象的な訴求に強み・Meta社の豊富なデータを使った精緻なターゲティング・購買意欲が高い顕在的なニーズを持つユーザーに訴求できる・即効性がある・テキストのみの配信も可能
デメリット・ターゲット層によっては単価が高くなる・ターゲティングによるプライバシーへの懸念・リソースが必要・キーワードの選定が難しい・業種・業界によっては単価が高くなる・リソースが必要
強みのある訴求・ブランド認知の向上・商品の機能、ストーリの説明・ライフスタイルの提案 など・具体的な商品・サービスの検索・地域ビジネス・B to Bサービス など

Google広告が顕在需要へのアプローチが得意なのに対し、Meta広告は潜在的なニーズの掘り起こしに強みがあると言えます。広告の目的や商品・サービスの特性に応じて、適切な方法を選びましょう。

(Google広告とは?記事への内部リンク)

まとめ

Meta広告の概要、種類、メリットやデメリットを紹介しました。

  • Meta広告ではFacebookやInstagramなどで、画像や動画を使った視覚に訴える広告が配信できる
  • 広告の表示は入札単価の他に、推定アクション率や広告の品質が求められる
  • ユーザーの情報を活用した精緻なターゲティング、検索行動を伴わない潜在的なユーザーへの訴求などが得意
  • 画像・動画での訴求による嫌悪感、プライバシーへの懸念などの注意点もある

また、Meta広告には以下のような広告の形式があります。

広告の種類特徴
画像広告・Facebook、Instagram、Audience Networkなど多彩な面で表示・シンプルに訴求効果が大きい
動画広告・Facebook、Instagramなどで表示・関心を引く、複雑な情報・感情を伝えやすい
ストーリーズ・Facebook、Instagramのストーリーズ機能で表示・没入感のある全画面動画が投稿に自然に溶け込む
Messenger・Messengerアプリ内で表示・ユーザーと直接コミュニケーションが取れる
カルーセル・多くの面で掲載可・カタログ的な訴求、商品の使い方・手順・流れの紹介に強み
その他・スライドショー、コレクション、プレイアブルなど

低コストで広告運用を丸投げできる

見てきたようにMeta広告には大きな効果を期待できます。一方で経験や知識、継続した取り組みには少なくないリソースが必要になります。

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